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絶望と現実

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絶望と現実

理想と現実を表した著作は無数にあるが、絶望と現実を表した著作は皆無、絶望世界から現実を見る視点はないのだった、
アウシュビッツで、癌で、核戦争後の世界で、又は地震、津波でもいいのだが、現実を理想に対置する視点で見ている限り、絶望は見えないし、理想を標榜し、絶望を虚妄と断じて済ますこととなる、

絶望をキルケゴールのような神の前に据える理想、願望の視点ではなく、私と世界の関係、実際の自分との関係での捉え方、絶望と現実とは、私が設定しうる絶望からの現実を見る視点であるのだが、未来に希望がもてない、理想が描けない、したがって現実は絶望であるという、核問題とは、私においての形而上でも、形而下でもない、現実の絶望規定であるのだ、

私は癌の宣告を受けた、末期で、余命3ケ月、この現実から絶望をを見ることの希望や、理想とはどのようなものであるのか、
死刑囚が感じる、執行までの余命数時間の、この現実から絶望を見ることの希望や、理想とは、いつの時代にもあった、これらの絶望からの希望や理想とは、死刑囚にはムルソーの感情をあててみる、世界の無関心、存在のこの無関心さへの感動、星や石や風にと、私が同化したような、歴史、文化、価値、人間的なあらゆるものへの決別を通して、ただ存在への、存在していたことの喜びの感情に、私にはあった、この星々、この家々、この人々、匂い、風、物音、それらを私は懐かしく、いとしく、神秘に、眺め、私亡き後も、それらは在り、それらの一部となって私は在り、と存在への貫入の内に、現実と希望を了解するのだった、
津波で生きのびた者が、自分の映像を見つけ、その映像を繰り返し見ることで、現実を超える力にしているとTV、絶望を絶望体験を通して希望に、今あることへの喜びにいたるという心理過程がそこにはある、
チェルノブイリの、戦争の、病気の、これらの体験された感情は忘れられ、再び繰り返す人の常だが、体験したものにおいては、この絶望体験は力であり、今あることの喜び、意味であるのだった、
絶望してしまえばそれで終わりだと、生命とは、どんな状況においても、絶望しないで希望に向かうものだとの思考、それはそれでいいと思う、そのように生き、信じるで、しかし私は世界の絶望を通して、存在の無関心に包まれ、人意識を解かれ、一匹のアリ、一本の草に共感して逝く、

アウシュビッツは終わらない(1947これが人間か)-プリモレーヴィ-(1919-1987)

ビルケナウ〜ガス室、女性収容所
1944、8月、1日で24000人殺戮、子供はガス室へ、
「アンネの日記」〜
エリ・ヴィーゼル〜「夜」ホロコーストという夜、
人間の内奥には無が潜んでいることの証明、これに勝るものは、核汚染による絶望だけだとの確信、ガス室があったか、なかったかなど、どちらでもよい、有ったに違いないだろう、アンネの日記にゴーストライターが、いてもいい、300万人が100万人でもいい、すべては、人間による人間への犯行があったことには変わりはない、「これが人間か?」が原題、
○反原発、反グローバリズムの高まりから、陰謀論への関心、考察が起きている点、
マルコポーロ事件、ヴィルコミルスキー事件
○プリモ・レーヴィも世界の邪悪を、個々人の自覚による覚醒によって、
○私がファシストだ、私がミナマタだと、これが部外者にしない視点、
○この問い詰めからの絶望を見定め、希望を、そのための絶望、

溺れるものと救われるもの-サィモン・ヴイーゼンタール-
「我らの中の殺人者」〜ラーゲリの歴史はわれわれの手で書かれるのだと、
強制収容所という宇宙〜市民生活に組み込まれていた、企業組織として、
流刑者には全体像がわからなかった〜日々、死に追われ、釘付けにされていた、
灰色の領域の問題〜当局に協力していた人間の問題、正体不明の人々、

広島、長崎、ソ連のラーゲリ、ベトナム戦争、カンボジアのポルポト、チリ、アルゼンチンの軍事政権の、スペインの南米での、アメリカのインディアンへの〜はるか昔の、歴史のこととして罪は薄められ、

虐待の記憶

〜拷問を受けたものは、その後もずっと拷問され続ける、
ジャン・アメリー〜レジスタンス、ナチの拷問、33年後の1978年、自殺、
自然が善悪で成り立っていないように、調和、共生であるのに、人間は善悪で、意味無意味で、理解のために単純化され、
灰色の領域〜特権と協力の関係、特権を維持するために、協力者を作り、犯罪に加担させるやり方、
抑圧が酷ければ酷いほど、被抑圧者は権力に協力する、
企業の組織とラーゲリの類似〜特権への欲望と協力、
カーポとは〜全体主義の階級構造の典型として、
刑務所で、精神病院で、虐めで、家庭で、無権利集団の中で、絶対的権力として発生している構造〜セクハラ、パワハラ、幼児虐待、etc、
カインの末裔の意味〜血で汚れた者としての自覚、
アンネ・フランクに感動を寄せる人間〜慈悲と獣性が共存していることを厭う平常の人間の心理、
カラマーゾフの兄弟〜グルーシェンカのタマネギの寓話、
自白というもののカラクリと冤罪の構造、
現代とゲットーの中の人間と何が違うかの、
ヴェルコール「夜の武器」〜文学的野心と客観主義、
特別部隊〜焼却炉の鳥たち〜証拠隠滅のため数ヶ月交代で殺された、
ウッチ〜ポーランドのゲットー〜、ムルコフスキーの独裁、ベケットの行政管理人、
人間の権力への依存性、中毒症〜官界で、政財界で、今日も繰り広げられている、
半覚醒の良心の領域〜権威に眼をくらまされ、権力と折り合いをつけ、ゲットーに居る事を忘れている

フィリップ・ミューラー〜回想録「アウシュビッツの証言、ガス室の3年間」

「休戦」1963年出版
冒頭のロシア兵が感じた恥辱とは
ユダヤ人共産主義者の組織〜特権
解放後の自殺者〜危険な水辺を振り返る時に、
動物にはない熟考された行為
人が死ぬときは、死以外のことで忘却されて、死を考えられない
何百万というソビエトの軍事捕虜でさえ、抵抗思考はなかった、身体的不自由、魂の破壊をすれば容易く、

○エラ・リンゲンス=ライナー〜「恐怖の囚人」
女医が私の主義はこうです。第一に自分、次も自分、また次も自分、
飢えは神経に従うが、渇きは従わない、
○良い人間はことごとく殺され、死んだ、〜勇気、愛、信頼等の人間感情を保とうとした人間
○死んだ者たちこそも真の証人である、生者は底まで落ちなかった者、
○世界に対する恥辱感
ジョン・ダン〜「いかなる人間も孤島ではない」
○アウシュビッツは再来するか
戦争状態、ドイツ流組織的完璧主義、ヒトラーの意思、カリスマ、民主主義の不在〜これらが重なったとき、再生可能、
○核の問題は、奇妙な新しい、より大きな恐怖だが、私の主題を超えていると-プリモ・レーヴィ-
○ザレク〜マウトハウゼン収容所〜ゴムの鞭が通訳であった、
SSは恐ろしいほど無教養だった、
○情報、言語、意思の疎通不足が死に追いやった、イタリア人の4/5、
言語への暴力〜隠語化、ラーゲリ語

Hさんと
自殺しないで見届けてやろうと生きてきた、
自殺しようとした心の内は、

プリモ・レーヴィを読んでいる、
灰色の人々
アウシュビッツでは、人間は単純ではない、

戦争には根拠があった、苦しみを与えることが目的ではなかった、しかしラーゲリはそれ自体が目的であった、







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